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トールペイント|ニスについて

トールペイントのニス

この章では、
「トールペイントのニスって何を選んだら良いのか分からない」というあなたに、

トールペイントのニスの種類や、塗り方について、分かりやすく解説していきます。

ニスとは、作品が完成後に、
綺麗な状態で長く保管する為に仕上げに塗るものです。

トールペイントのニスについて

様々な種類のニスがありますが、
大きく分けると「油性ニス」と「水性ニス」の2種類が有ります。

油性の作品には、「油性ニス」を使いましょう。
アクリルの作品には、「油性、水性両方のニス」が使えます。


アクリルの作品で、

一層目(描いたすぐ上)に塗るのは、「水性ニス」が良いです。

二層目以降に、「油性ニス」を塗る方もいらっしゃいますが、アクリルで描いた作品なら「水性ニス」だけで充分ですし、

初心者の方には特に、水性ニスの方が扱いやすいでしょう。


さらに、ニスは 光沢の出方により、

・グロス(つや有り)
・サテン(半ツヤ)
・マット(ツヤ無し)

の3種類に分けられます。
作品のイメージによって選ぶようにしましょう。


私は、室内に飾る作品には、
アシーナの「マルチクラフトバーニッシュ グロス」を使っています。

乾きが早く、透明な仕上がりになり、黄ばんだりしないです。

3回塗ると、ツヤが出過ぎる場合がありますので、2回の重ね塗りにするか、

ツヤが出すぎた場合は、上から「サテンタイプのニス」を塗ると良いでしょう。


看板等には、アシーナの「ポリウレタンバーニッシュ グロス」を使っています。

外に出している看板は、雨に濡れる場合があるので、強固な仕上がりを必要としますが、こちらのニスはそれに適しています。

(しかし、あまり雨に濡れすぎると、素材の木がダメになってしまうので、看板は雨の当たりにくい所に置いた方が良いでしょう。)

ただ、このニスも、3回以上塗るとツヤが出すぎるので、2回の重ね塗りが好ましいです。

トールペイントのニスの塗り方

1.まず、ニスを塗る前に、ニスのボトルを数回、泡が立たないようにゆっくり振ります。(内容物がよく混ざり合うようにする為)

2.作品の大きさに合った、大き目の筆やハケを30度くらいに倒して、X(エックス)を描くように薄く塗ります。

※実用的な作品は、「1回目ニス→乾かす→2回目ニス→乾かす→3回目ニス→乾かす」のように、2、3回程度ニスを塗ると良いでしょう。

※ニスを重ね塗りする時は、下の層の表面が乾いてから塗りましょう。

スプレータイプのニスについて

ニスは、上記のようなリキッド(液状)タイプの他に、スプレータイプもあります。

トールペイントのスプレーニス

こちらのスプレーニスは、「つやありタイプ」は作品が黄変する場合があるので、

なるべく「つやなしタイプ」(マットフィニッシュ)を使いましょう。

※曇りや雨の日に、外でスプレーニスを使うと、作品が白く曇ってしまう場合があります。
スプレーニスをかける時は快晴の日を選びましょう。


次ページでは、トールペイントをする際に、少し分かりづらい、溶剤(メディウム)について詳しく解説して行きます。

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