布にペイントする方法(その2)
前ページ「布にペイント(1)」はこちら
前ページの、(下絵を)2、転写して書く場合
の続きです。
図案を写したトレーシングペーパーが用意できたら、下図の順に重ね、
鉄筆で上からなぞります。
古本を挟むのは、布が沈むのを防ぎ、
書きやすくするためです。
また、クリアファイルの上からなぞるのは、
布の上に載せているトレーシングペーパーが
破けないようにするためです。
ちゃんと転写されるよう、少し強い力でなぞる必要があります。
図案が転写され、布に下絵が書けました。
下絵を 2、転写して書く場合
は、ここまでで終わりです。
このように、転写はけっこう大変です。笑
転写は、布に下絵を書くための1つの方法です。
転写をしたくない時は、この転写の部分は飛ばして、前ページの
1、フリーハンドで書く場合の方法で
チャコペンシルを使って、布に直接下絵を書きましょう。
色塗り
これから色を塗っていきます。
【point!】袋状の布は、絵の具を塗っていく内に、生地を絵の具が通過して、
反対側(下の方のもう一枚)の生地に色が染み込んでしまう場合があります。
それを避ける為に、生地と生地の間に、汚れても良い古本を挟んだまま描いていきましょう。
@布用絵の具を使う場合
パレットに絵の具を出し、そのまま描いて行ってください。
Aアクリル絵の具とファブリック(テキスタイル)メディウムを混ぜて描く場合
【point!】絵の具とメディウムは筆の後ろで混ぜると混ぜやすいです。
混ぜた後色を塗っていきます。
絵の具を、水で薄めて描いていきます。
時計のベルトを(DA039:Victorian Blue )で塗ります
時計のベルト部分が塗り終わりました。
【point!】水彩画風に描く時は、多少色にムラが有った方が、後でペンで縁取った時に味が出ます。
時計の金具部分を(DA202:Champagne Gold )で塗ります。
時計の色を塗り終わりました
眼鏡の前面のフレームを塗ります。
上の部分は【DA128:Deep Burgundy】で、レンズの周りは【DA272:Purple Cow】で描きます。
眼鏡のレンズを【DA193:Blue Chiffon】で薄めに塗ります。
眼鏡の前面が完成しました。
左右のフレームを【DA272:Purple Cow】で塗って行きます。
耳あての部分を【DA031:Baby Pink】で、その影の部分(下の方)の部分を【DA128:Deep Burgundy】で描きます。
【point!】色が濃くなりすぎた場合は、ティッシュで軽く押さえて下さい。
色塗りは、ここまでで終わりです。
今回は、「ペンアンドインク」という技法を使って描いていきます。
絵の具を水で薄めて描き(水彩画風)、最後に油性ペンで縁取りしていく方法です。
ここから、先が細い油性ペンで、絵の縁取りをして行きます。
文字盤を描いて、
時計、眼鏡も縁取りして、完成
仕上げ
次に、使用したファブリック(テキスタイル)メディウムや、布用絵の具のボトルの説明に
「アイロンをかけてください」と書いてある場合は、あて布をしてアイロンをかけてください。
最後に(汚れにくくする為に)防水スプレーをかけて出来上がりです。
あとがき
布の種類によっては、凹凸が有って塗りにくいものも有ると思います。
でも私は、出来上がったバッグを持ち歩くたびにウキウキして、また描きたくなるのデス(笑)
普段使いの物に描くと、描く過程も楽いし、何より使う喜びが有りますよね。
あなたもぜひトライしてみてください(^_^)
次ページからは
ガラスに描く方法について解説していきます。