トールペイントの時に、一度描いた図案を繰り返し何度も使える、転写という方法が有ります。
同じ絵の作品を何度も描きたい時に便利です。
また、転写をする際は、図案を紙に描いてから写すので、
紙に描く時点で何度も描き直しが出来るメリットが有ります。
このページでは、転写のやり方から、転写紙の選び方まで詳しく解説していきます。
トールペイントの転写の手順
トールペイントでは、下地作りが終わった後に、転写の作業をする場合が多いです。
(チャコペンシル等を使って、図案を素材に直接描く場合は、転写の作業は省略できます※こちらを参照)
今から、転写の作業の手順を説明していきます☆
1.まず、下描きをする為に、紙に素材の型をとりましょう。
2.(1.の紙の)型を取った枠内に、描きたい絵柄を描きます。
3.描いた紙の上に、トレーシングペーパーを置いて、ボールペンか鉛筆でなぞり、
紙に描いた下描きをトレーシングペーパーに写します。
4.次に、素材にベース(下地)の色を塗りましょう。
(ベースの塗り方は、素材別の描き方のページをご覧ください)
5.ベースを塗ったら、転写紙を使って、
(3.で描いた)トレーシングペーパーの図案を素材に写します。
※下から
・素材(材料)
・転写紙(チャコペーパー)
・トレーシングペーパー
の順に乗せて、トレーシングペーパーの上から、図案を鉄筆でなぞり書きしましょう。
【図案が転写されました】
図案が、素材に転写されたので、
これで転写の作業は完了です。
この後、転写された図案を元に、絵の具で絵を描いていきます。
(※色を塗り終わった後は、なるべく早く転写の跡を消しましょう)
トールペイントの転写紙の選び方
トールペイントで使う転写紙には、
・チャコペーパー等の「水で消えるタイプ」
・グラファイトペーパー等の「消しゴムで消すタイプ」
の2つのタイプがあります。
私はいつも「水で消えるタイプ」を使っています。(上から色を塗ると線が消えて便利なので)
「消しゴムで消すタイプ」は、最後まで図案の線を残したい時に使うと良いでしょう。
また、「水で消えるタイプ」のチャコペーパーには、青色や白色のものがあります。
素材に塗ったベースの色が、薄い色の場合は、「青色」のチャコペーパーを、
ベースの色が、濃い色の場合は「白色」のチャコペーパーを使うと、線が見えやすいです。
転写紙を敷いて図案をなぞる時は、力を入れ過ぎないように、薄めに写すようにすると、最後に転写紙の線の跡を消しやすいですよ☆
次ページでは、トールペイントで表札を作る時に戸惑いやすい、作品に文字入れする方法をお伝えします。